“卒検”炎上も昇格と先発決定 日ハムの勝算と輝星の心技体

公開日: 更新日:

 二軍でもメッタ打ちにされた高卒新人を、なぜ一軍で起用するのか? という声が上がるのはある意味、当然かもしれない。

 日本ハムの栗山監督が昨5日、ヤクルト戦の試合前にドラフト1位ルーキーの吉田輝星(18=金足農)を、12日の対広島戦(札幌ドーム)で先発させると明言したからだ。

 吉田は4日のイースタン・リーグ巨人戦に先発して3回を6安打6失点。昇格前の最終テストともいうべき舞台で結果を出せなかったにもかかわらず、当初の予定通り昇格することになった。

 栗山監督は「どうしてもチームに先発投手が欲しかった」と話した。ローテーションの谷間という事情に加えて、スター候補のドラフト1位に経験を積ませる狙いもあるにはあるだろう。

■「勝てるだけの真っすぐ」

 とはいえ、相手はリーグ3連覇中で、強力打線が看板の広島。巨人の二軍とは格が違うし、晴れの舞台で炎上しようものなら傷口に塩をすり込むことにならないか。

 チームは5日現在、首位の楽天と1・5ゲーム差。パで上位争いする現状を考慮すれば、ローテの谷間とか、高卒ルーキーに経験を積ませるという理由だけで昇格させるとは思えない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  4. 9

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する