著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

7勝も防御率低迷 巨人菅野の異変と過去の短命エースの足跡

公開日: 更新日:

 たとえば阿波野はプロ4年目までに通算58勝を一気に荒稼ぎしておきながら、その後は当時話題になった「牽制ボーク疑惑(詳細割愛)」に端を発する投球フォームの乱れや、それに伴う故障などをきっかけにさっぱり勝てなくなった。今中は96年に左肩の痛みを抱えながら投げ続け、その年は14勝を挙げたものの、翌年からは故障の連続で満足な投球ができなくなった。黒木も99年途中から右肩の違和感を抱えたまま投げ続けた結果、01年途中に故障が悪化して戦線離脱。結局その後はほとんど戦力にならず、プロ生活晩年をほぼリハビリに費やした。

 そんなことを考えていると、菅野にも不安を感じてしまう。もしも彼が現時点でなんらかの体の違和感を抱えていて、それでもまだ軽症だからという理由で投げ続けているのだとしたら、それは極めてリスクの高い、かつ縁起の悪い選択だ。

 過去の短命エースたちと同じ末路をたどるのか、そうでないか。菅野本人ではなく、原巨人の今後の決断に注目したい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    (1)長嶋茂雄氏の「逆転巨人入り」は、銚子の料亭旅館の仲居さんの一言から始まった

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  3. 3

    佐藤輝明&森下翔太の覚醒で阪神「歴史的大記録」達成の予感…実現すれば40年ぶりの快挙

  4. 4

    今秋ドラフトで割食う巨人…“恋人”の創価大・立石正広が「ミスターの後継者」候補と評価急上昇

  5. 5

    長嶋茂雄さんの「まさかの一言」で高級ブランドショップ店員は素っ頓狂な声をあげ目を白黒させた

  1. 6

    北川景子が味わった二度の挫折 仕事の間にロケバス内の猛勉強で明治大商学部に合格した努力家

  2. 7

    三山凌輝がNYライブで復帰もファン真っ二つ…プロデューサーSKI-HIの“1億円頂き男子”擁護は正解か

  3. 8

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  4. 9

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  5. 10

    巨人「松井秀喜監督」は完全消滅か、可能性あるか…恩師・長嶋茂雄さんは誰よりも願っていた