著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

欧州組50人で代表強化は困難に…協会が抱える多くの課題

公開日: 更新日:

 現に堂安は19年1月のアジア杯(UAE)以降スランプに陥り、南野拓実(ザルツブルク)もクラブでの出場機会が減った。欧州と日本を頻繁に行き来するダメージは計り知れない。

 34歳まで代表で戦った前主将の長谷部誠(フランクフルト)が「僕は時差ボケに苦しんだり、眠れないこともほとんどなかった」とアッケラカンと語ったのは稀有な例。過去には、睡眠薬を使って時差調整する選手もいた。そういう負担をできる限り軽減し、代表でもクラブでも最大限の力を出してもらうために何をすべきなのか。選手の招集回数に制限を設け、年に何回かは欧州で合宿や試合を組むなどの配慮も必要になってくる。協会が何らかの方向性を示すべき時に来ているのは間違いない。「プレーヤーズファースト」の施策をお願いしたいものだ。 =おわり

【連載】Jリーガー海外大量移籍の深層

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず