著者のコラム一覧
田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

Jリーグ日程は“酷暑”なのに「春―秋制」のままでいいのか

公開日: 更新日:

 前回コラムで「今夏に欧州チャレンジを果たした若手Jリーガー」に触れたが、今回はJリーグの日程問題についてアレコレ考えてみたい。

 秋田商高から三菱サッカー部に入り、1974年開催の日本リーグでデビューを果たした。当時は春に開幕―秋に閉幕する<春―秋制>だった。

 Jリーグの日程も同じだが、そもそも欧州各国リーグのスタンダードは8、9月に開幕して翌春閉幕の<秋―春制>だ。

 今夏、FC東京MF久保のレアル・マドリード入り、鹿島MF安部のバルセロナ入りに触発されるようにトータルで10人を超えるJリーガーが欧州へ旅立った。

 引き取り手の欧州クラブ、移籍を果たしたJリーガーともに来季リーグの準備期間中の移籍である。タイミングは問題ない。しかし所属元のJ各クラブにしてみたら迷惑千万な話である。春にシーズンが開幕し、チームの主軸として活躍していた選手を<シーズン半ばに奪われてしまう>ことになるからである。

 鹿島を例に挙げてみたい。MF安部に続いてDF安西、FW鈴木が7~8月に欧州移籍を決断した。相次ぐ主力の流出である。戦力大幅低下は明らか。そこで選手補強となるわけだが、他クラブの主軸選手が移籍マーケットに出回ることは少ないし、戦力ダウンの状況でリーグ後半戦に臨むことになる。これまで欧州からオファーが届いた選手に対して、Jクラブ上層部は「今の時期に抜けられては困る」という“もっともな理由”で拒否した例は、それこそゴマンとあるはずである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」