新体操団体が高難度の連係技増やす “1秒の誤差”が命取りに

公開日: 更新日:

 9月の世界選手権で史上初の金メダル(種目別ボール)を獲得した新体操団体日本代表が16日、スポンサー企業での報告会に参加。団体総合ではロシアの後塵を拝して銀メダルに終わっただけに山崎浩子強化本部長は「選手たちは来年の五輪に向けて戦っている。一日一日の積み重ねがメダルへの道につながる」と、メンバーにさらなるレベルアップを求めた。

 世界選手権での日本の躍進を目の当たりにしたライバル各国が、得点を上げるために難度の高い技を組み込むようになるのは必至。山崎本部長も海外勢の動向を警戒しており「(日本の)今年の演技は5秒に1回、連係を入れていたが、来年は3~4秒に1回になる」と難度点の高い連係技を増やすことを明かした。

 同本部長によれば、新しい演技構成は連係技の間隔が縮まるため、一つのミスから狂いが生じて逆に失点につながりかねないという。

 主将の杉本早裕吏(23)は「今は(演技の)流れをつかむのに必死です。個人の練習よりも、全員で練習して連係の感覚を身につけるしかない」と、ワンチームでのレベルアップを口にしたが、本番までに間に合うか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う