来オフFA宣言の燕・山田哲 獲得狙うソフトBの潤沢な財力

公開日: 更新日:

 現時点で国内志向が強いといわれる山田のウリは、通算202本塁打の長打に加え、3度の盗塁王に輝いた走塁。今も昔も、攻撃、守備両面で足が使える選手の需要は高い。

 そんな中、広島OBの達川光男氏が先日、CS放送のプロ野球番組で山田の盗塁について言及した。広島の会沢と会話した際のエピソードを披露し、山田のすぐ後ろを打っていたバレンティンがソフトバンクに移籍したことで盗塁数が維持できるのか、疑問を呈した。

 バレンティンは背丈があってリーチが長いため、振り終えた際にバットが捕手の頭に直撃したことが何度もある。捕手はその恐怖心から後ろに下がって構えざるを得ず、これが山田の盗塁をアシストしていたという。

 この意見の賛否はさておき、大砲助っ人がいなくなることで、相手バッテリーのマークがより厳しくなる可能性はある。それでも山田本人は来季、打率アップと本塁打増はもちろん、盗塁を増やすことにもやる気を見せている。もし、来季も本塁打を打ちまくり、40盗塁、50盗塁と稼ぐようなら、市場価値はさらに上がる。

 山田を巡っては来オフ、ソフトバンクや巨人が獲得に虎視眈々。メジャーの複数球団が調査を継続している。ソフトバンクが山田に「5年35億円」のオファーを出すというなら、ヤクルトはいくらなんでもお手上げだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性