SB千賀がメジャー直訴明かす 主力級大流出で21年WBCに暗雲

公開日: 更新日:

 ソフトバンク千賀滉大(26)が23日、球団事務所で契約交渉に臨み、1億4000万円増となる年俸3億円の単年契約でサインした。

 今季は26試合に登板し、13勝8敗。4年連続2ケタ勝利をマークした。9月のロッテ戦でノーヒットノーランを達成。227奪三振で初の最多奪三振のタイトルを獲得した。

 来年は東京五輪イヤー。王球団会長にもキーマンに挙げられ、「その時期に選手でいるのは貴重で奇跡」と意気込むが、問題は祭りの後である。

 交渉の場ではポスティング制度を利用して米大リーグ挑戦の容認を求めたことを明かした。

 海外FA権を取得できるのは、早くても2023年シーズン。ソフトバンクは同システムを利用しての大リーグ挑戦を認めていないが、千賀の直訴はこれで3年連続となる。「去年から気持ちは変わっていない。(球団には)考えてもらえるような形になっている。決めるのは球団なので」と話したように、球団が熱意に折れる可能性もありそうだ。

 ただでさえこのオフは、筒香(DeNA)がレイズ、山口(巨人)がブルージェイズへ移籍。秋山(西武)、菊池涼(広島)は現在メジャー球団と交渉中だ。日本代表候補の流出が懸念される中、さらに来オフは日本球界から海を渡る選手が続出しそうなのである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗