宮城野部屋ケンカ騒動 白鵬と親方の“ボス二重構造”に原因

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「早生まれの石浦と宝香鵬は学年は同じでも、入門は石浦の方が6年遅い。角界では年齢に関係なく、先に入門した方が先輩、兄弟子です。その一方、弟弟子でも関取には敬意を払わないといけない。石浦は幕内で、宝香鵬は万年幕下の力士。にもかかわらず、宝香鵬は『石浦関』と呼ばず、人前で『おい将勝』と下の名前で呼ぶなど、日ごろから先輩風を吹かせていたそうです。そりゃあ、石浦も面白くないですよ」

 いわば両者の人間関係が発端ともいえそうだが、ある親方は「根っこにあるのは2人の“師匠”の問題ではないか」と、こう続ける。

「同部屋の兄弟弟子とはいえ、石浦は白鵬の内弟子だ。石浦は110キロ前後の小兵力士。大相撲は昔から小兵人気が高いとはいえ、白鵬の内弟子という話題性がなければここまで知名度を得られたかどうか。宝香鵬は幕下止まりの番付に加えて、宮城野親方(元前頭竹葉山)の弟子。自分より後に入門した力士がガンガン出世し、白鵬の弟子というだけでチヤホヤされる。石浦の鼻も伸びていたそうだ。宝香鵬にすれば、そうした態度が兄弟子である自分をないがしろにしている、と映っていたのだろう」

 宮城野親方が注意しても聞かず、最終的にケンカを止めたのが白鵬ということは、誰が真のボスかを如実に示している。実権を握る白鵬と、名目上のトップである宮城野親方。いびつな二重構造は、当面、解消されそうにない。

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