宮城野部屋ケンカ騒動 白鵬と親方の“ボス二重構造”に原因

公開日: 更新日:

「早生まれの石浦と宝香鵬は学年は同じでも、入門は石浦の方が6年遅い。角界では年齢に関係なく、先に入門した方が先輩、兄弟子です。その一方、弟弟子でも関取には敬意を払わないといけない。石浦は幕内で、宝香鵬は万年幕下の力士。にもかかわらず、宝香鵬は『石浦関』と呼ばず、人前で『おい将勝』と下の名前で呼ぶなど、日ごろから先輩風を吹かせていたそうです。そりゃあ、石浦も面白くないですよ」

 いわば両者の人間関係が発端ともいえそうだが、ある親方は「根っこにあるのは2人の“師匠”の問題ではないか」と、こう続ける。

「同部屋の兄弟弟子とはいえ、石浦は白鵬の内弟子だ。石浦は110キロ前後の小兵力士。大相撲は昔から小兵人気が高いとはいえ、白鵬の内弟子という話題性がなければここまで知名度を得られたかどうか。宝香鵬は幕下止まりの番付に加えて、宮城野親方(元前頭竹葉山)の弟子。自分より後に入門した力士がガンガン出世し、白鵬の弟子というだけでチヤホヤされる。石浦の鼻も伸びていたそうだ。宝香鵬にすれば、そうした態度が兄弟子である自分をないがしろにしている、と映っていたのだろう」

 宮城野親方が注意しても聞かず、最終的にケンカを止めたのが白鵬ということは、誰が真のボスかを如実に示している。実権を握る白鵬と、名目上のトップである宮城野親方。いびつな二重構造は、当面、解消されそうにない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  2. 2
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  3. 3
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

  4. 4
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 5
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  1. 6
    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

    新婚ホヤホヤ真美子夫人を直撃、米国生活の根幹揺るがす「水原夫人」の離脱

  2. 7
    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

    違法賭博に関与なら出場停止どころか「永久追放処分」まである

  3. 8
    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

    大谷翔平のパブリックイメージを壊した水原一平通訳の罪…小栗旬ら芸能人との交流にも冷たい視線

  4. 9
    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

    小室圭さんが窮地の大谷翔平の“救世主”に? 新通訳&弁護士就任にファンが期待

  5. 10
    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終