専門家が徹底解剖 佐々木朗希「163キロ直球」を生かす秘策

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オリックス山本のカット

 ――佐々木は、山本の投球が参考になるかもしれませんね。

「佐々木投手がまず身に付けるべきは、カットボールだと思います。右打者はもちろん、左打者にはカットをコースに投げることで、対処しやすくなると思います」

 ――佐々木の現在の球種はスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークといわれています。

「計測時、スライダーとチェンジアップも投げてもらいました。中でもスライダーは、平均2012回転。球速はストレートの平均球速に対して84%(約128キロ)で、変化は座標軸でいうと、原点から左に21センチ、下にマイナス2センチの位置でした。プロの投手のスライダー平均球速は、ストレートの90%。佐々木投手のスライダーは、いわゆる抜き球のような印象を持ちました。その意味では改善の余地というか、伸びしろも感じました」

 ――佐々木のプロ入り後の展望は?

「最速163キロを誇る球速がすごく重要になるでしょう。打者が打つまでの時間が短くなればなるほど、空振りする割合が増えるという非常にシンプルなデータもある。そして、シュート成分が大きいことをネガティブに捉えずどう生かしていくか。佐々木投手ほどシュート成分が大きいわけではないものの、ヤクルトの奥川恭伸投手(星稜)にも同じことが言えると思います」

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