巨人・田中将大 次回登板28日ヤクルト戦の勝算は?日米通算200勝は来季持越しに現実味
降板後、ベンチに座った巨人の田中将大(36)は下を向き、固まったように動かなかった。
日米通算200勝を懸けて先発した昨21日の中日戦で6回途中5失点KO。初回に2点のリードをもらいながら、2本塁打を浴びるなど守り切れなかった。8月21日のヤクルト戦で王手をかけてから3連敗。2位でのCS進出を目指すチームにとっても手痛い敗戦となったが、阿部慎之助監督はこうかばった。
「ボコボコにやられた感じはない。来週も行ってもらう予定でいます」
28日の敵地・ヤクルト戦で先発させる方針を示したのだが、他球団スコアラーはこう言った。
「この日は今季2度目の中5日登板。先発陣の駒不足という事情はもちろん、相性のいい中日相手に記録達成という阿部監督の配慮もあったはずです。CS進出は決めたものの、2位のDeNAとファーストステージの主催権を争うデッドヒートが続く中、個人記録とチームの勝利の間で阿部監督が難しい用兵を強いられているのは確かでしょう。マー君がローテーション投手として責任を果たしてくれればまだしも、ボールの質自体は良くなってはいるものの、今季の28失点中、初回に7失点、二回に10失点と立ち上がりの悪さはここにきても解消されていない。これでは先発としてベンチはなかなか計算が立ちません」