ドジャース大谷翔平「約5分の1→約3分の1」…左方向への打球量産の謎解き
「本当に彼はいいバッティングを続けている。打球をフィールド全体に放っているときのショウヘイは、相手にとって特に脅威だ。センターからレフト方向に強い打球を飛ばし、四球も選ぶ。9月は今季、ベストな月だと思う」
ドジャースのロバーツ監督は、大谷翔平(31)に関してこう言っている。
例えば日本時間21日のジャイアンツ戦の六回には、ペゲーロの160キロの速球を左翼スタンドへ放り込む53号ソロ。本人は打った瞬間、それと確信したのか、すぐに一塁へ走ろうとしなかったほどだ。この時点で本塁打リーグトップのシュワーバー(32=フィリーズ)に並んだ。
ここ5試合で4本塁打。52、53号はいずれも左翼へのもの。9月に放った8本塁打の内訳は右翼へ2本、中堅へ4本、左翼へ2本だが、本塁打に限らず左翼方向への打球が増えた。
開幕から1カ月強の5月上旬、左方向への打球は右方向の約5分の1に過ぎなかったが、現在は約3分の1に増えている。ロバーツ監督が指摘するように「打球をフィールド全体に放っている」のだ。
特派員のひとりは「左肩の問題が大きいのではないか」と言う。
大谷は昨年のワールドシリーズ第2戦で、二塁へ盗塁した際に左肩を脱臼、その際に左肩関節唇を断裂。オフに修復手術を受けた。前出の特派員がこう続ける。