瀬古氏リーダーご満悦…MGCで露呈した“冬の好記録”の虚無

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 レースによってペース設定が違ったのも解せない。男子の東京は第2集団でも日本記録を更新できるハイペース(1キロ2分58秒)なのに、びわ湖毎日は大迫の記録を破れない1キロ3分ペース。代表選考会であるなら全レース公平が前提条件だ。主催者が指示したペースを30キロまで守ってくれるPMは五輪にいない。序盤からアフリカ勢の駆け引きによるペースの上げ下げがあるだろう。真冬にPMをつけて好記録を出しても、それが酷暑の本番で何になるのか。

 陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、今回初めて導入した一連の代表選考について、「大成功も大成功。3段重ねくらいですね」と言った。代表選びが盛り上がったという点では成功かもしれないが、それはMGCの本来の「目的」ではない。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、五輪が開催されるか未定とはいえ、地元五輪で上位争いができる選手を選ぶという点では大いに疑問が残った。

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