著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

コロナ禍で10万ドル以上寄付 アストロズ5選手に真の思惑が

公開日: 更新日:

 この3人の寄付で、彼らの所属球団のマイナー選手は全員が半月から1カ月分の給料に相当する金額を受け取ることになる。またアストロズのスプリンガーは本拠地球場の時給労働者の支援目的で10万ドル寄付した。

 これら10万ドル以上の寄付をした10人のうちコレア、バーランダー、アルトゥーベ、ブレグマン、スプリンガーの5人はアストロズの選手である。これは偶然なのだろうか?

 もちろん違う。彼らはサイン盗みの最大の受益者と見なされ、オープン戦で激しいブーイングにさらされ、相手投手からは制裁死球をやられ続けた。そのため全米がコロナと闘うこの時期に寄付行為をすることで免罪符を得ようとしているのだ。しかし、ファンの怒りはそう簡単に抑え込めるレベルではないので、再開されたあとのファンの反応が注目される。

■NBAコロナ1号は55万ドル

 プロバスケットボールNBAにはシーズン中断の原因をつくりながら、すがすがしい謝罪を行って男を上げた者もいる。コロナ感染第1号となったユタ・ジャズのゴベアである。彼は退院後、ネットを通じてファンや関係者に多大な迷惑をかけたことを謝罪、同時に米国のスポーツ選手で2番目に多い55万ドル(5940万円)をコロナ関連の医療機関に寄付すると表明し、地に落ちた評判を一気に回復させた。

 NPBのコロナ感染第1号になった阪神・藤浪もこうした態度を見習うべきである。うさんくさいパーティーに参加して感染したのだから、1年分の手取り額をすべてお世話になった医療機関に寄付してもバチは当たらないと思うのだが。

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