独ブンデスリーガ再開がJリーグには参考にならない理由

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス禍で中断していた欧州サッカー。その中でドイツのブンデスリーガが10週間ぶりに再開され、1部6試合が現地16日に実施された。1部の残り3試合のうち2試合が17日に行われ、首位バイエルン・ミュンヘンは、12位ウニオン・ベルリンと対戦して2―0で勝利。得点ランク1位FWレバンドフスキが先制ゴールを決めて通算26得点とした。

「開催試合は大きなトラブルはなかった。ドイツ流の<実施に向けて厳格にルールを策定してきっちりと遂行する>ことの重要性も世界中に広く知れ渡り、再開時期をうかがっているスペイン、イタリア、イングランド、ポルトガルなどにとっては<最高のお手本>となった」(元ブンデスリーガ1部ヘッドコーチの評論家・鈴木良平氏)

 中断中のJリーグにとっても、今回のドイツの<成功例>は大きなプラス材料になるだろう。しかしながら“日本ならではの事情”が足を引っ張るともっぱらである。

「8日開幕の韓国もそうだが、ドイツではサッカー選手に対してPCR検査を頻繁に行うことになっているが、それに対する不平不満は国民から出ていない。なぜならPCR検査の実施例が非常に多いからです。翻って日本はPCR検査の実施例が見劣りしており、もしJリーガーに優先的に実施された場合、ネガティブな声が上がることが懸念されます」(鈴木氏)

 Jリーグは7月の再開を目指しているといわれているが、障壁は高くて厚い――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  2. 2

    Jリーグ得点ランク上位FWが日本代表入りできないワケ…「森保監督の確固たるポリシー」が背景に

  3. 3

    W杯組み合わせに森保監督「非常に厳しい」…GL初戦はオランダと激突、2位通過が現実ラインか

  4. 4

    【オランダ】195cmCBファンダイクが大きな“壁”に…タレント勢揃いで「地盤沈下」は今や昔

  5. 5

    【チュニジア】アフリカ予選10戦無失点 堅守が光る「カルタゴの鷲」は日本が苦手とするチーム

  1. 6

    森保JにW杯グループリーグは「天国」にも「地獄」にも…FIFAが組み合わせ抽選「ポット分け」正式発表

  2. 7

    サッカー日本代表 森保一監督に「有名指揮官キラー(殺人者)」の称号…再脚光で世界から引く手あまた?

  3. 8

    W杯初16強の日韓大会で山本昌邦は「トルシエと選手とのフィルター役をこなした」

  4. 9

    【ポーランド&ウクライナ】1次リーグF組の最終枠は現時点で未定も「ウクライナが有力」と専門家

  5. 10

    もう「草サッカーのレベル」なのに…キング・カズ「還暦プロサッカー選手」に現実味

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー