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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

魅力的なチームが多い中…私はなぜ阪神ファンのままなのか

公開日: 更新日:

 正直、スポーツニュースを見ていると阪神よりも魅力的なチームはたくさんあるし、一挙手一投足に目を奪われるようなスタープレーヤーも他球団には目白押しだ。それなのに、なぜ自分は阪神ファンなんだろう。阪神の試合を見ていても物足りなさばかり感じてしまうのに、どうして阪神が気になってしまうのか。

 私の知人(40代半ば)に幼少期からずっと阪神ファンだったが、数年前からDeNAファンに転向し、今では元阪神ファンの面影を感じさせないほどベイスターズフリークになった人がいる。転向時のDeNAは中畑清監督の創成期だったため、決して強いチームになびいたわけではない。

 そもそも、ファン心理とチームの強い弱いが無関係であることは、1990年代の阪神暗黒時代に四六時中ダメ虎を追いかけていた私がよくわかっている。とにかく、その人はあるときにDeNAの魅力に気づき、それに心を奪われて以降は、まるで昔の恋人のように阪神のことを気に留めなくなったのだ。

■12球団の中でガラパゴス化の懸念

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