朝乃山が取り直し波乱も9連勝 新大関が破る2つのジンクス

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■平幕V力士は…

 ちなみに大相撲には「平幕優勝した力士は横綱になれない」というジンクスもある。すべての力士に当てはまるわけではないが、傾向としてあるのは事実だ。朝乃山は平幕だった昨年5月場所で優勝。トランプ杯を手にした初の力士となった。

 前出の親方が言う。

「それがジンクスと言われていたのは昔の話ですよ。かつては星数にかかわらず、上位陣と下位力士の対戦は組まれなかった。すると、上位が星の潰し合いをする中、漁夫の利のように平幕が賜杯をかっさらうなんてこともあったわけです。優勝はしたけど実力は大関横綱には到底及ばない、というケースもあり、いつしかジンクスと言われるようになった。それも昭和40年代半ばに取組編成の仕組みが変わり、番付下位でも好成績なら後半で大関横綱と当たる現在のものとなりましたからね」

 朝乃山は昨年の初Vでさらに一皮むけたともっぱら。2度目の賜杯の先にある最高位も、射程圏内か。


【写真】【大相撲7月場所2日目】半年ぶり「有観客」開催に迫った!(21枚)

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