一部強豪校との違いは「確実に1点もぎ取る」必殺の走塁法
来年春のセンバツ甲子園をかけた秋季大会が全国各地で行われている。この時期、勝ち進んでいるチームは、守備なら投手のフィールディング、投内連係、中継プレーの確認など、実戦的な練習が中心になる。
問題は敗退したケースだ。まだ9月なのに、目標はだいぶ先の来年夏の甲子園。やることは山積していても、選手のモチベーションは著しく低下している。それでも、やるべきことをやらないと、3年の夏はすぐに来てしまう。高校野球生活は2年4カ月。時間は少ないと自覚するべきだ。
目標が見えなくても、秋の練習試合などで課題を克服することを考えたい。例えば、どうしても低めのボール球になる変化球を振ってしまうとする。フォークや縦のスライダーを見逃すためには、直球がきたら仕方ないと割り切り、目線を上げて膝元の球は捨てること。逆方向を意識して少しポイントを近くしてみるなど、体で覚えるしかないのだ。
追い込まれるまでは狙い球を待つ。追い込まれた後は、直球を待って変化球にも対応する「二段構え」を反復練習する。秋の実戦ではこういったことを意識して打席に立つようにすれば、来春にはある程度、対応できるようになる。