田中と筒香を巻き込む因縁 ヤンキース初代オーナーの亡霊

公開日: 更新日:

岩村や黒田も

 2球団の因縁は2年前の2018年、ヤンキースのエース・サバシアがレイズにぶつけた報復死球がきっかけで始まったともいわれるが、「とんでもない。08年にはレイズの岩村がヤンキースのダンカンに殺人スライディングを食らったし、14年には両軍が一触即発のムードの中、ヤンキースの黒田が最前列で怒鳴り声を上げている。対立の根っこは98年にタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)が誕生したことにあるのです」と、特派員のひとりがこう続ける。

「そもそもフロリダ州タンパは、ヤンキースのキャンプ地で、初代オーナーのジョージ・スタインブレナーの自宅のある場所。言ってみればヤンキースの根城のようなところです。そのタンパと目と鼻の先、橋でつながっているセントピーターズバーグに新球団のデビルレイズが誕生した。スタインブレナーは自分の庭を荒らされたと感じ、とにかくデビルレイズに負けることだけは許さないとフロントや現場に厳命した経緯がある。98年からワールドシリーズを3連覇、松井秀喜がいたころの指揮官のジョー・トーリは、デビルレイズ戦に負けるとオーナーの機嫌が悪くなるとこぼしていた。なんでも電話で怒鳴り散らされたこともあると聞きました。チーム内で『ビッグ・ボス』と恐れられたスタインブレナーの発言は神の声、絶対でした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒