著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

政治家のセンセが吹きまくる「一億総火の玉五輪」の大法螺

公開日: 更新日:

 本番まで10カ月となった東京五輪。ここへ来て関係者が吹きまくってる。

 橋本聖子五輪担当大臣「あんまり心配しないで大丈夫だから。五輪はやります」。

 JOC山下会長「政府、JOC、一丸となって必ずや五輪を開催する決意です!」。

 森喜朗組織委員会会長に至っては「なにがなんでもやるんだ!」。

 あの、センセがたね。現場は大変だよ。まず各国が選手団を派遣する? しないでしょ。

 全員ガスマスク着けて入国するとしても、まず空港で全員PCR検査、2週間は選手村に缶詰め、その間、奇跡的に発病しなかったら、2週間のブランクでヘタった体を一からトレーニングし直して本番に備えるって、そんなことやってたら、滞在期間は普通の五輪の3倍ぐらい必要でしょ。

 その滞在費用はどうするの?その間のフォローは? 各国選手団全員に、専門トレーナーと感染症専門医を張り付かせるわけ? IOC会長なんか「選手全員にワクチンを接種するから大丈夫」って言うけど、あと10カ月でワクチンが完成する確証があるわけ? リスクマネジメントの基本はね、法螺吹かないこと。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲