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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

柴崎岳が2部でも海外に固執する理由「帰る選択肢はない」

公開日: 更新日:

柴崎岳(レガネス MF・28歳)

「スペイン2部に所属していることをどう見るかは個人の自由ですが、僕が日本に帰るという選択肢は全くなかったです」

 約1年ぶりの日本代表戦となる9日のカメルーン戦を前にMF柴崎岳はキッパリとこう言った。カテゴリーを下げても欧州でプレーする方が世界基準を日常的に体感できる、という考えからだ。その確固たる哲学と経験が強豪撃破の原動力になるのか。

 2018年ロシアW杯で長谷部誠とボランチコンビを組み、16強入りの立役者となった。しかし当時所属のスペイン1部ヘタフェでは思うように出番を得られず、昨夏に2部のラコルーニャへ移籍。ボランチをメインに中盤で起用されたものの、チームはまさかの3部降格を強いられた。

 そこで今夏、赴いたのは同じ2部のレガネス。

「そんなに多くのオファーがあったわけではないけど(マルティ)監督が自分をよく知ってくれている人物で、2部とはいえど非常に競争力のあるリーグ。ここで活躍する選手は1部でも確実に通用している」と移籍理由を改めて語った。

 同指揮官は柴崎が17年1月に欧州初挑戦したテネリフェ時代の監督。特徴をきちんと理解してくれる上司の下でプレーした方が、自身をより研ぎ澄ませられるのは確かだ。実際、今季は主戦場のボランチで出場しており、違和感なく代表にも入れそうだ。

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