パ首位攻防戦 ソフトB「コロナ禍の観客制限」に安堵のなぜ

公開日: 更新日:

 2位ロッテ楽天にサヨナラ勝ち。首位ソフトバンクオリックスに完封勝ちでゲーム差は2のままだ。優勝争いは予断を許さないが、仮にソフトバンクが逃げ切っても、ロッテが2位のままならCSでぶつかることになる。直接対決の戦績は昨季から14勝28敗1分け。ソフトバンクが大きく負け越しており、リーグVでも日本シリーズにコマを進めるのは容易ではないだろう。

 そんな首位チームにとって、救いともいえるのがコロナ禍による観客規制だ。今のところ1試合に入場できる観客数は2万人を上限に、最大収容人数の半分まで。ただでさえ少ないビジター球団のファンは、CSでも大幅減が予想される。

 あるホークスOBは「2010年のCSがトラウマになっているからね」と、こう続ける。

「ロッテは勢いに乗りだしたら止められない。理由はわからないが、熱烈なファンの声援とは無関係ではないと思う。05年もそうだったが、10年前のCSも3位ロッテが2位西武を撃破し、その勢いで首位ソフトと対戦。1勝のアドバンテージがあったので、ソフトは3戦目には3勝1敗で王手をかけた。ところが、そこからまさかの3連敗。ロッテの応援団は数で負けていたが統一された声出しや声量などがハンパじゃなかった。どっちがビジターかわからないほどで、最終戦では『こりゃ、もう勝てねーや』とこぼしていた者もいたらしく、実際0―7の完封負け。ロッテは日本シリーズでも中日を下し、史上最大の下克上と言われた」

 今はコロナ禍で移動をためらうファンもいるため、各球場もビジター応援団の客足は鈍い。しかも今季は大声を出しての応援は禁止。ロッテ自慢の大応援団も、その「力」を十分に発揮できそうにない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償