著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

37歳の守護神・川島永嗣が見据える“トップ・オブ・トップ”

公開日: 更新日:

「自分が求める最高の形を求め続けるのが自分の道」と口癖のように言う彼のことを<メンタルモンスター>と評する仲間もいる。

「GKは年齢を重ねて出せる良さがありますね。ベテランになると体力的な部分を指摘されがちですけど、今は本人の努力次第でいくらでも維持できる。30代半ばを迎えたノイアー(バイエルン)を見ても、確実性は上がってますよね。彼の技術や戦術眼は依然として世界最高レベルですけど、セーブの確率を上げるポジショニングやボールの止め方が、以前にも増して良くなっていると感じます」と常日頃からトップ・オブ・トップの観察を欠かさない。ここまでの向上心を持ち続けられる守護神は、そうそういない。だからこそ川島は南アフリカ、ブラジル、ロシアと3度のW杯の舞台に立てたのだ。

 森保一監督も帯同した川口能活U―23代表GKコーチも、高度な経験値には一目置いている。

 それをより研ぎ澄ませるためにも、やはりクラブで試合に出ることが先決。GKは一度、出番を失うと再浮上するのが極めて難しいが、必ずチャンスが来ると信じて努力するのみ。それが川島の生きざまなのである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理