著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

37歳の守護神・川島永嗣が見据える“トップ・オブ・トップ”

公開日: 更新日:

川島永嗣(ストラスブール GK・37歳)

「若い選手が引っ張る意識の方が、チームは伸びる。年長の僕は横で支えるくらいの気持ちでいいんじゃないかなと」。日本代表オランダ2連戦で出番なしに終わった37歳の守護神・川島永嗣は、縁の下の力持ちとしてチームを支えることに徹した。が、ずっとこのままでいいはずがない。代表とクラブで出番をいち早くつかむこと――。それが彼に託されている大命題だ。

 8月23日のフランス1部の初戦ロリアン戦。川島は、念願の開幕スタメンを手にした。2018年ロシアW杯直後に赴いた新天地では<3番手GK>と位置付けられ、リーグ戦出場は18―19シーズン最終戦のみだった。

 しかし「石の上にも三年」と辛抱強く取り組んだ結果、ようやく新たな一歩を踏み出せた。

「昨季出ていた正GKがケガ、もうひとりが新型コロナウイルスに感染した影響もあって、プレシーズンから僕が出ていました。そのまま開幕を迎えたんで久しぶりに公式戦に出た感覚はなかった。充実感はありました」

 こう語った川島だったが、出場した序盤2戦で連敗。コロナのGKが回復したこともあり、3戦目から再びベンチに逆戻りした。それでも今季未出場の権田修一(ポルティモネンセ)やシュミット・ダニエル(シントトロイデン)よりも実戦感覚はある。今回の代表2連戦では出番が巡ってくるとみられたが、まさかの連続ベンチ。所属先同様に厳しい立場を突きつけられた格好だが、どんな逆境に直面しても、決してネガティブにならないのが川島の強み。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手