東京五輪100m金候補がドーピング違反 瀬戸越えの痛手に

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 東京五輪陸上男子100メートルの金メダル候補に厳罰が下った。

 不正行為を監視する世界陸連の独立機関「インテグリティー・ユニット」は日本時間28日、昨年の世界選手権(ドーハ)覇者のクリスチャン・コールマン(24=米国)に対し、ドーピング違反で2年間の資格停止処分を科すと発表。

 コールマンは禁止薬物使用検査のために必要な居場所情報の提供を12カ月間で3度怠り、世界反ドーピング機関(WADA)の規則違反に問われた。

 WADAは各国のトップアスリートに対して遠征先や合宿地、練習場所など滞在先の申告を求めており、検査官が訪問して不在の場合、悪質な検査逃れとみなされる。

 コールマンの処分は2022年5月まで。これにより来夏に開催が予定される東京五輪への出場は不可能になった。

 金メダルが有力視された夏の祭典への出場権資格を剥奪されたコールマンには今後、試練が待ち受けている。17年のプロ転向と同時にスポーツ用品メーカーとスポンサー契約を交わし、陸上界では一躍、高給取りになった。当時の米メディアの報道によればスポーツ用品メーカーから協賛金として「年間で7ケタ(100万ドル=億単位)」が提供されるという。それも含め年間で約2億円の収入があるそうだ。しかし、今回の出場停止処分でスポーツ用品メーカーからの協賛金は停止される。

 日本では競泳男子個人メドレー金メダル候補の瀬戸が不倫により、スポンサー契約を打ち切られ、約1億円の収入を失ったといわれる。

 それでも、瀬戸は五輪出場の可能性があるが、それすらなくなったコールマンは大打撃だ。

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