井上尚弥は聖地KO防衛も…ポスト・パッキャオは「酷」の声

公開日: 更新日:

「天才ですね」

 こう感嘆するのは、ボクシングに関する著書も多いノンフィクションライターの織田淳太郎氏だ。

 ボクシングWBA、IBFバンタム級統一王者の井上尚弥(27)が1日(現地時間31日)、初のラスベガスで防衛戦を行った。序盤はガードの堅い挑戦者のジェーソン・モロニー(29)を右アッパーで攻めるも、効果はイマイチ。すると即座にカウンター狙いに切り替えた。

 冒頭の織田氏が言う。

「カウンターは狙おうと意識すればするほど無駄な力が入り、コンマ何秒か動きが遅れる。井上は中盤、両腕を下げてぶらぶらさせていたが、あれはあえて力を抜くためです。あんなに大胆に戦法を変え、しかも見事カウンターを成功させる。パンチ力は当然のこと、技術もケタ外れです」

 井上は6Rにダウンを奪うと、7Rには右ストレートでKO勝利。いずれもカウンターだった。

 これで世界戦15勝13KO。同じアジア人として、井上を6階級制覇のマニー・パッキャオの再来と見る向きもある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド