著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

浅野拓磨がセルビアの「孤独なトレーニング」で得た自信

公開日: 更新日:

浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード FW・26歳)

「パルチザンでは周りの信頼を得て得点にこだわってプレーしている。FW、両サイドハーフ、トップ下と多彩な役割を担い、幅も広がった」。こう森保一監督に太鼓判を押されたのが、広島時代の秘蔵っ子である浅野拓磨だ。1年ぶりの日本代表復帰戦でのブレークはなるのか。

 ハリルホジッチ監督時代の2017年8月、豪州戦で値千金の先制弾を叩き出し、ロシアW杯切符獲得の原動力となった浅野。だが、西野朗監督(現タイ代表監督)への交代もあって本大会メンバー入りはかなわず、ベースキャンプ地・カザンから無念の帰国を余儀なくされた。

 直後に赴いた当時ドイツ1部・ハノーファーでも序盤こそ試合に出ていたが、保有権を持つアーセナルとの契約問題が浮上した終盤戦はまさかの構想外に。こうした屈辱を糧に19年夏、セルビアの名門・パルチザンへ赴いて心機一転を図った。

 この移籍が奏功。昨季は国内リーグ23試合出場4得点という実績を残し、欧州リーグにも出場した。一方でコロナが急拡大した今春にはサッカーができない苦しみも味わった。他の欧州諸国以上に規制の厳しいセルビアで単身生活をしていた彼は大きな精神面のダメージを受けたという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ