ソフトB1位・井上朋也 毎週大阪→埼玉まで通った母の決断

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井上朋也(内野手・17歳・花咲徳栄)=ソフトバンク1位

 大阪府四條畷市から埼玉県加須市まで、約560キロ。中央自動車道を使っても約7時間かかる。その長距離を1年間、毎週通い続けたのが母の弥生さん(53)だ。

 井上は四條畷市出身。中学時代は強豪で知られる生駒ボーイズに所属し、埼玉県の甲子園常連校、花咲徳栄に野球留学した。野球のルールなどはよくわからないが、「子供が野球をやっている姿を見るのは楽しい」という弥生さん。井上の高校進学後は毎週末、我が子の姿を見るためにわざわざ大阪から埼玉まで車を飛ばしたという驚異の母性愛だ。

「仕事は看護師です。金曜に仕事が終わったら、仮眠を取って車で埼玉まで……というのが習慣になっていたんです。新幹線? お金がかかるじゃないですか(笑い)。それを1年続けたんですが、さすがに移動時間が長くて疲れました」

 普通ならここで諦めるもの。しかし、弥生さんの我が子への思いは、そんなことでは断ち切れなかった。

「学校の近くに住んだ方がいいよね、と(笑い)。そこで、私だけ引っ越したんです。看護師は人手不足なので、仕事には困りませんでした。主人?主人は今も大阪ですよ」(弥生さん)

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