著者のコラム一覧
佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

高校サッカー選手権のオフ・ザ・プレーから幾つもの気付き

公開日: 更新日:

■フットボールの質以上に人間の質を垣間見た

 サッカーフットサルの「共存共栄」ーー。これが、筆者が掲げる蹴球的研究課題のひとつである。今大会も、フットサルを強化に取り入れた出場校の動向を注視しながら追いかけたのだが、ジャーナリスト的取れ高が芳しくなく、やや期待を裏切られたことは否めない。負けたら終わりの戦い、勝ち負けを最優先したやり方を選んでしまう気持ちも、分からなくはないのだが。

 ただ、肯定的な裏切りが起こるのも、現場取材の醍醐味である。現場だからこそ感じられた選手達のオフ・ザ・プレーの立ち居振る舞いから幾つもの気付きがあった。

 メディアの人間へも立ち止まって挨拶をしてくれる青森山田の選手たちには、清々しい気持ちにさせられた。凧揚げや鬼ごっこで溢れる、正月感漂う会場前広場で円陣を作り、試合後の反省会を行う堀越の面々の姿からは、妙に力強さを感じさせられた。また、キックオフ前のピッチやスタンドに陣取るチームメイトや保護者らに深々とお辞儀する選手たちからはどんな時も「感謝の念を忘れるべからず」と釘を刺された気がした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃