著者のコラム一覧
佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

高校サッカー選手権のオフ・ザ・プレーから幾つもの気付き

公開日: 更新日:

 今大会で見た、どの試合からも選手たちのサッカーと向き合う姿勢には感銘を受けた。やらされていない、自ずからやりきる力、地域予選を勝ち抜いてきた猛者たち……。当たり前のことなのかも知れないが、彼らの躍動感には目を見張るものがあった。

 彼らは、サッカーよりも大事なことがあることをサッカーを通じて見つけ出しているに違いない。これからの人生に活きるであろう、青春を謳歌していることは彼らの姿勢を見れば明らかだ。

■どんな時代でもサッカー少年のバイブルであって欲しい

 しかし、コロナウイルスが憎い。憎くて仕方がない。ただ、地球上からウイルスが死滅することはなく、上手に向き合い共存していくほかはない。だからこそ、この息苦しい時代を生き抜くためには何が重要なのか。

「何が良くて何が悪いのか」「何が本当で何が嘘なのか」を今まで以上に本質を見抜く感性、さらにはリテラシー力が問われる時代に突入したように思えてならない。

 サッカーを好きでいられることも、人生を楽しく生きることも、根本は同じなのではないだろうか。夢を追いかけ、努力を積み重ねたリアリティーは人の心に響き学びを与えるものだ。そんな素晴らしい大会を次回は息子と2人、松屋の弁当を持って見に行きたい、そう思えた。

 目に見えない敵に振り回されない、正常な世の中に「早く戻りますように」と願いながら。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束