復調気配の虎藤浪に襲い掛かる 他球団の「フォーム崩し」

公開日: 更新日:

「完全復活を遂げるには、以前からの課題である走者を出してからの投球が大事。27日の中日戦では、走者アリの場面で踏ん張ったものの、21日の広島戦ではストレートを引っかけて暴投する場面もあった。藤浪はもともと、セットポジションになると投球が乱れがち。クイックや牽制が得意ではなく、さまざまなことを考えて投げないといけない分、フォームが安定しないのです」

 こうした弱点は当然、ライバル球団も把握している。某球団の首脳陣の一人がこう言った。

■走者を出して自滅

「藤浪が復活して2ケタ勝つようなら、戦力が豊富な阪神はかなり優位に立つ。これは是が非でも阻止しないといけない。2月中は様子見の部分が多いですが、今後は開幕に向けてさまざまなことを試していくことになる。藤浪が打ち込まれる試合は必ずと言っていいほど自滅している。心理面から崩していくことが攻略のカギになるはず。走者なしの場面では力で押し切られることはあっても、いかに走者を出し、揺さぶりをかけられるか。盗塁やエンドランはもちろん、偽走、バスター、ファウルによるカットなど足技、小技を絡めた攻撃が不可欠だと思います」

 走者を出しても動揺せず、メンタルを安定し続けることができるか。完全復活するために乗り越えるべき壁は、決して低くはない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動