原巨人が深刻なソフトBアレルギー 大敗トラウマの克服遠し

公開日: 更新日:

 まるで、録画映像を見ているようだった。

 巨人は28日のソフトバンク戦で3―9で大敗。昨年、一昨年と日本シリーズで2年連続4タテを喫した強敵相手に、オープン戦を含め13連敗となった。

 先発した畠がバレンティンら3人に一発を浴び、三回までに5失点。原監督も、こりゃたまらん、とばかりに四回の守りから捕手の大城を含めてバッテリーごと交代するも、続く桜井、岸田のバッテリーもことごとく打ち込まれた。畠は昨年の日本シリーズ第4戦で柳田、甲斐に被弾するなど、2回途中4失点でKOされ、「とにかく攻めていきたい」と臨んだリベンジマッチだったが、パワー勝負に屈した。

 打線も、中島が本塁打を含む3安打と気を吐いたものの、ウィーラー、岡本ら中軸が無安打では打つ手ナシである。

 巨人のソフトバンクへのアレルギーは深刻だ。前カードの楽天戦に勝ち越し、原監督も「黙って勝負する」としていたが、またも力負け。試合後は「全て監督である私の責任」と声を絞り出した。

「選手は過去の大敗のトラウマを引きずっているのか、恐々と野球をやっていたように見えた。特に畠は、球の調子自体は決して悪いようには見えなかったが、逃げの投球に終始してしまいました」(巨人OB)

 ソフトバンクは前カード、中日相手に交流戦初の開幕3戦白星なしと、決してチーム状態は良いとはいえなかったが、巨人相手に完全に息を吹き返した格好だ。

 仮に今年、巨人がソフトバンクと三たび、日本シリーズを戦っても、またぞろ蹴散らされるのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  5. 10

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ