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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

2位巨人と五輪で嫌な予感よぎるが…今年の阪神は2008年とは大きくちがう

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 しかし、根本的なところを比較してみると、08年と今年とでは阪神の置かれている状況は大きくちがう。08年の阪神はそもそもの時点で誰もが認めるセ・リーグ屈指の強豪チームだった。03年と05年にリーグ優勝を果たし、06年も中日と激しい優勝争いを展開した末の2位、07年も巨人、中日との三つ巴の優勝争いの末の3位。そんな経緯を経て開幕したのが、08年の阪神なのである。

 主力メンバーを見渡しても4番・金本知憲を筆頭にリードオフマン・赤星憲広、ショート・鳥谷敬、新加入のFA砲・新井貴浩、最強リリーフトリオ・JFKなど、優勝の味を知るスター選手が目白押しだった。指揮を執る岡田監督も05年の優勝経験があり、チームとしては成熟していた黄金期だったように思う。

 しかし、今の阪神は優勝から15年も遠ざかっている。監督も選手も経験不足の若手が多く、彼らにしてみれば優勝の行方や巨人の追撃がどうこうというより、ただ一戦一戦を必死に戦っているだけではないか。ファンの私としても、今年の強さは本物なのかという疑念を常に抱きながら、半信半疑で阪神の戦いぶりを見ている。正直、優勝についてはまだ現実感が希薄なのである。

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