【レスリング】文田健一郎は銀でも号泣 日本男子17大会連続メダルをもたらした1年延期の“有効活用”

公開日: 更新日:

 一時は大人数での練習、スパーリングを制限されたことで、それまでほとんど取り組んでいなかったウエートトレーニングに本格的に着手。上半身の攻防のみのグレコローマンスタイルで重要な腕の引く力を強化するため、体に重りを付けて懸垂やロープ登りに取り組んだ。当初は10キロの重りでも厳しかったが、毎日のように繰り返すうちに今では25キロを付けても楽にこなせるようになったという。

 大会が先送りされてむしろ精神的な余裕も生まれ、練習法の見直しも行った。単にガムシャラに練習するのではなく、必要なものだけを見極めて効率性を重視してトレーニングを積んできた。

 文田は「周りがやっているから自分も練習しなくてはと思っていたが、今は自分で自分をコントロールできるようになった」と言い、オーバーワークによる故障防止にもつながったと明かす。

 1年延期がマイナスとなり、競泳バドミントンのメダル候補が期待を裏切る中、お家芸種目の文田が最低限の結果を残した。

 女子76キロ級の皆川博恵(33)は3位決定戦で周倩(32=中国)にフォール負け。08年北京大会の浜口京子以来の最重量級でのメダル獲得はならなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する