“感染症ムラのドン”組織委専門家会議・岡部信彦座長の「パラ中止を」発言は菅官邸の世論形成か

公開日: 更新日:

 岡部氏は組織委の専門家座長という肩書以外に、政府の感染症分科会のメンバー、厚労省のアドバイザリーボードのメンバーでもあり、内閣官房参与の職にも就いている。菅首相の地元、神奈川県つながりで、安倍政権下でのコロナ対策の初期の頃から菅首相のアドバイザーのような存在。昨年9月に菅政権が発足するとすぐに参与に任命された。首相動静には1、2カ月に1度は登場し、昼食を取りながら1時間以上懇談することも。岡部氏は「分科会の尾身会長以上に、『感染症ムラのドン』」(霞が関関係者)なのだという。

■政権のダメージ緩和

 パラに関しては、「有観客」を求めていた公明党の山口代表も「慎重に見極めていかなければならない」と言い出した。東京で1日の新規感染者が4000人を突破する感染爆発局面に入り、重症化リスクの高い選手がいるパラへの不安はいやが上にも高まる。

 参与の岡部氏が早々にパラ中止を口にして懸念を表明することで、世論が「パラ中止も仕方ない」という空気になるのを待って、菅首相が中止の英断を下す。そうすれば政権のダメージを緩和できる――。菅官邸のそんなズルい計算もありそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  4. 4

    高市政権が抱える統一教会“爆弾”の破壊力 文春入手の3200ページ内部文書には自民議員ズラリ

  5. 5

    前橋市長選で予想外バトルに…小川晶前市長を山本一太群馬県知事がブログでネチネチ陰湿攻撃のナゼ

  1. 6

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網

  2. 7

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  3. 8

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  4. 9

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」