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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大谷に沸いたエンゼルスは「観客動員数」では負け組…二刀流の活躍でもファン呼び戻せず

公開日: 更新日:

 同じロスの球団でもエンゼルスは負け組に入る。大谷翔平が二刀流で驚異的な活躍を見せているのに、それをファンを呼び戻す切り札にできず、解除後の平均入場者数が一昨年比36%減の1万8484人にとどまったからだ。

 同じメトロ圏に球団が2つある場合は、観客を引き付ける要素をたくさん持つ方にファンが流れて、不人気球団の方は閑古鳥ということになりがちだ。最強の不人気球団として知られるアスレチックスは、海を挟んで9キロ離れたところに本拠地のあるジャイアンツが絶好調でベイエリアの野球ファンをさらってしまったため、解除後の平均観客数は一昨年比38%減の1万2787人しかなかった。

 同じ負け組でも、気の毒なケースもある。今季ア・リーグで唯一、100勝したレイズは解除後の平均入場者数が1万1709人しかなかったが、これほど少なかったのは、本拠地球場が旧式のドーム球場でファンに敬遠されたことに加え、7月5日の解除と同時にフロリダ州のコロナ感染者が激増、8月には連日2万人を超す危機的状況になったからだ。

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