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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

スポーツ界はロシア人排除の動き…大リーグが「ウクライナ問題」に傍観者でいられる理由

公開日: 更新日:

■NHLは56人が現役

 米国の4大プロスポーツの中で、最も多くのロシア出身の選手が在籍するのはNHLで、今年4月23日時点でワシントン・キャピタルズのアレクサンドル・オベチキンをはじめとして56人が現役だ。アイスホッケーの強豪国であることを考えれば、世界のアイスホッケーの頂点に立つNHLに参加するロシア出身の選手が多いことは当然と言える。

 だが、NHLは32チームで1チームの出場登録選手数は23人だ。しかも、本拠地は米国とカナダのみに限られている。それだけにNHLにおいてロシア出身の選手の占める割合の大きさが分かるだろう。

 これに対してNFL、NBA、そして大リーグでは過去にロシア出身の選手が在籍したことはあっても、今のところ現役選手はいない。

 大リーグの場合は1992年にパイレーツで8試合に登板したビクター・コールが最後のロシア出身者となっている。今年1月にドジャースがロシア生まれでキューバ人の父を持つエンリケ・セビージャとマイナー契約を結んだものの、ただちに大リーグに昇格することはない。

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