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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

テニス選手がラケットを「虐待」する深層 全仏OP女子で客席の子供をかすめる“事件”

公開日: 更新日:

 テニスの全仏オープンは男子8強でベテランのジョコビッチとナダルが激突し、一方で、19歳のカルロス・アルカラス(スペイン)とホルガ・ルネ(デンマーク)が準々決勝に勝ち進むカラフルな展開で佳境を迎えている。

 ルネはノルウェーのキャスパー・ルードと対戦した。北欧対決は珍しいが、スウェーデンのボルグやビランデルは10代の全仏優勝を足場に世界に躍り出た。テニスの聖地はウィンブルドンでも、南米選手にはニューヨークで行われる全米、北欧やイベリア勢にはパリが夢の舞台だ。

 グランドスラムを初めて取材したのが1985年の全仏だった。滞在先のポルトガルに取材依頼があり、金がないからリスボン特急で1日かけてパリに行き、出版社が用意してくれたムーランルージュ近くの宿に着いた。予約はないと言う。「テニスマガジン」のTがPになっていたのだ。「大きな違いだ」と抗議すると、フロントのマドモアゼルが顔を赤らめながら下を向いて「ウィ、ムッシュ」と答えていたのが懐かしい。そんなことはともかく、その後、ウィンブルドンに回った。

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