著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

メジャーの敏腕コーチが格下の大学野球に引き抜かれるカラクリ

公開日: 更新日:

 それにしても、格下の大学野球チームが、なぜ、メジャー球団の倍以上の年俸を提示することができたのだろう?

 ここにきてスポーツ事業を大規模に展開している大学が野球にも目を向けるようになり、チームをカレッジ・ワールドシリーズ(16校が参加する全米大学選手権)に出場させるため優秀な監督、コーチの獲得に多くの予算を割くようになったからだ。その結果、強豪校の監督の年俸は100万ドルを超えるようになり、チームをカレッジ・ワールドシリーズの常連にしたバンダービルト大のコービン監督やルイジアナ州立大のマイニエリ監督の年俸は120万~140万ドル台になった。同様に他にはない育成法や指導スキルを持つコーチに対しても、メジャーリーグのコーチの年俸(大半が15万~40万ドル)を超す年俸が支払われるようになった。今回のジョンソン投手コーチの引き抜きもそうした流れの延長線上にある。

■有名選手が引退後に転身

 大学野球の監督、コーチの待遇が劇的に改善されたことによりメジャーの有名選手が引退後、大学野球の指導者に転身するケースも増加している。12年にはエンゼルスのスター選手だったアースタッドがネブラスカ大、14年には元守護神のパーシバルがUCリバーサイド校の監督に就任。さらにアストロズの元主砲バークマンが今季からヒューストン・バプティスト大で指揮を執ることになった。ただメジャーで成功したからといって大学野球の優秀な指導者になれるわけではない。むしろ失敗するケースが多く、パーシバルは5年間で111勝177敗という無残な成績に終わりクビに。バークマンも1年目は18勝36敗と惨敗した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  2. 2

    佐々木麟太郎「スタンフォード大残留」ならどうなる? 選択次第では今秋ドラフトで争奪戦へ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「気持ち悪い」…クセバレに加え「直球の脆さ」「勝負弱さ」まで露呈

  4. 4

    ドジャース大谷の登板延期で“割を食う”佐々木朗希…中5日連発に指揮官「デメリットない」の欺瞞

  5. 5

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  1. 6

    中村晃は引退会見で「幼稚」と…長谷川勇也、松田宣浩、和田毅が呈していたソフトB若手への苦言

  2. 7

    日本ハム二軍施設なぜ移転? 鎌ヶ谷から恵庭へ…栗山英樹CBOの要求を呑んだ本当の理由

  3. 8

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し

  4. 9

    巨人・松本剛の完全復調を手助けした“兄貴分コーチ”の名前 ナイター前の午前中に秘かに打ち込み特訓

  5. 10

    ソフトB関係者を“メロつかせた”佐々木麟太郎の褒め殺し…「ウチで決まりと思っちゃう」のノロケ声も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ