大谷翔平WBC出場へさらに前進! エ軍「トラウトが米国代表主将」と早くも発表のウラ側

公開日: 更新日:

主力2人の出場に前向き

 米球宴前日の日本時間19日、そんな図式が変わりつつあることが露呈した。

 大谷翔平(28)の同僚で過去にMVPを3度受賞しているマイク・トラウト外野手(30)が、来春のWBC米国代表の主将になることが所属球団のエンゼルスから発表されたのだ。

 加えて大谷も同日、WBCに言及。エンゼルスとは「雑談程度」で話をしていると明かしたうえで、「出たい気持ちはもちろんある。そうなったら(球団は)おそらく快く引き受けてくれるんじゃないかなと思う」と話した。

 球団が主力2人のWBC出場に前向きであるという事実は重い。

「主力を出したいMLBと、主力の派遣にブレーキをかけたい球団のせめぎ合いで、球団サイドが押し切られたということでしょう」と、特派員のひとりがこう続ける。

「WBCは回を重ねるごとに世界的な注目度も収益もアップ。米国が優勝した2017年の第4回大会の収益は、第1回大会の約10倍に膨らんだとも言われている。米国が先頭に立ってこれまで以上に強力なメンバーをそろえれば、日本はもちろん、ドミニカやプエルトリコなどの中南米諸国も負けじとスター選手を集める。大会はこれまで以上に盛り上がり、収益もさらに膨らむ。エンゼルスは、そうソロバンをはじいたMLBのお先棒を担いだということでしょう。メジャーナンバーワンのスーパースターがキャプテンに就任したとなれば、他球団も追従、主力どころを派遣せざるを得ない。エース級の投手はともかく、野手はこれまで以上のメンバーが集まりますよ」

■最大の収益源は日本

 侍ジャパン栗山英樹監督(61)は20日、米球宴を中継したNHKでゲスト解説を務め、大谷が日本ハム時代、右足首の故障で前回大会への出場を断念したことについて、「何とか17年のWBCに出られるように。ちょっと故障があったので。本当にいろいろ試行錯誤、話をずっとしていたんですけど、なかなかうまくいかなかった」と言及。大谷のメンバー招集については「みなさんが思っている通りで」と話した。前出の特派員がこう言う。

「投手としての出場は微妙、二刀流は厳しいかもしれませんけど、打者としては出ることになるでしょう。大谷はいまやメジャーで不可欠なコンテンツです。MLBのマンフレッド・コミッショナーは『(WBCの)最大の収益源は日本』と話していて、大谷が出ると出ないとではスポンサーの数も米国の実入りも大きく変わってくる。大会の目玉になり得る存在ですからね。来季中にFAを取得する大谷が年明けもエンゼルスにいる保証はないけれど、トレードに出されたとしてもMLBは所属球団に大谷をWBCに出すようプレッシャーをかけるに違いありません」

 なにしろ8カ月も先の話だ。WBCに前向きな大谷が、仮に心変わりをしたとしても出ざるを得なくなるというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差