新庄監督「続投‼」で日本ハムは試用期間終了 来季はBIGBOSS自身がトライアウトに臨む番

公開日: 更新日:

ファンも球団も来季は大目には見てくれない

 一定の成果も出している。鳴かず飛ばずだった清宮幸太郎をアメとムチを使い分けながら、我慢強く起用。自己最多の13本塁打を打たせれば、控え選手だった11年目の松本剛(28)も一時期は打率4割をキープする好打者へと成長。チーム打撃を求めず、積極的な打撃を奨励する方針が、チーム内に活気を生んだ。「選手全員を1回は一軍のグラウンドで使う」と話した通り、少なくともケガ人と育成選手を除いた野手は、全員一軍で起用した。

 しかし、来季以降は順位が絶対だ。今季は開幕直後から最下位が定位置となり、もっかリーグダントツの借金17。そのせいか、主催試合の平均観客動員数は1試合平均1万5996人。これは12球団中11位で、最下位の西武ともわずか60人しか変わらない。新庄監督が奇抜な言動で話題を振りまき、「今季はトライアウトだから」と予防線を張ったところで、ファンが何より求めるものは勝利なのだ。

 まして来季は念願の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」がオープン。他球団より1日早い3月30日に、新たな本拠地で開幕戦を行うことも決定した。もし、来季もコケるようならば、せっかくの門出が台無し。話題性抜群の新庄監督とはいえ、球団も今季のように大目に見てはくれないだろう。

■継投ミス、奇襲乱発…

 名球会会員の評論家・山崎裕之氏が言う。

「プロ野球の球団が監督・コーチを入れ替えるのは、すべて勝利のためです。監督はチームを勝たせるために尽力し、最終的な順位の責任を取ることまでが仕事。育成のためだけの一軍監督なんていませんよ。当初、奇抜な言動もあった新庄監督に注目した人も多かったでしょう。でも、いくらパフォーマンスをしたところで成績が低迷すれば、ファンだって『そんなことよりチームを勝たせてくれ』と思うものです。『優勝は狙っていません』と言いつつ、最終的にV争いをしていればまだしも、最下位では……」

 新庄監督もそれは重々承知。ドラフトで即戦力を多く希望し、「来季はレギュラーをガチガチに固める」と言っているのも、勝利第一へのシフトに他ならない。

 ぜいたくにも丸1年を選手の見極めに費やした新庄監督。これで来季もジタバタするようならば、シビアな判断を下されかねない。今季、散々指摘された継投ミスや奇襲の乱発など、課題も多い。来季は監督試用期間を終えたBIGBOSS自身が「トライアウト」に臨む番だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風