森保J控え中心で臨んだ本番前最後の実戦でハッキリ…W杯で「使える選手・使えない選手」
格下カナダに逆転負け
日本時間21日に開幕するカタールW杯。日本代表は17日、本番前最後の実戦となるカナダ代表との国際親善試合に臨んだ。森保一監督は先発メンバーに8人のベンチ要員を起用。23日午後10時キックオフのドイツ戦を前に故障者が続出する中、控えメンバーの重要性が増しているのは確かだ。カナダ戦で見えた本大会で使える選手、使えない選手は──。
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主軸ボランチの遠藤と守田、正CBの冨安の3人が欠場。左サイドアタッカーの三笘は体調不良で合宿合流すら遅れている。
ケガ人と故障者続出の非常事態の中で行われたカナダ戦の攻撃系選手は1トップに浅野、右サイドアタッカーに相馬が入った。トップ下には鎌田にポジションを奪われ、控え組に降格となった南野が先発したが、メキシコ五輪銅メダルの元日本代表FW釜本邦茂氏が言う。
「背番号10を背負っている南野は、トップ下から左サイドで起用されるようになると守備機会が増え、持ち味のアイデア満載のラストパス、ゴール枠内を確実に捉えるシュート力がさび付いてしまった。この日、主戦場のトップ下に入ったカナダ戦でも精彩を欠き、ボールロストや凡ミスも目立った。たとえ本大会でプレー機会に恵まれても苦戦が続くだろう。後半から右サイドアタッカーに入った堂安は、チャンスメークと果敢にシュートを狙っていくのが役回りだが、相手の脅威となるようなプレーは見せられなかった。本大会を前に不安材料のひとつです」
森保ジャパン唯一の得点を決めた相馬は、代表メンバーにギリギリ滑り込んだ選手。カナダ戦は右サイドアタッカーとしてプレーし、後半からは所属クラブでも慣れ親しんでいる左サイドに代わり、ドリブル突破を仕掛けるなど何度か見せ場をつくった。
しかし、前出の釜本氏に言わせると「シュートもチャンスメークも、とにかく回数が少な過ぎる。物足りないプレーも目に付いた。カナダ戦でのパフォーマンスでは、W杯本大会で活躍するのは厳しいでしょう」。