GKオナナ規律守らず追放…“不屈のライオン”カメルーンは試合よりお家騒動が面白い

公開日: 更新日:

 カメルーンが執念を見せた。

 日本時間28日のセルビア戦で一時、2点のリードを許したが、途中出場のFWアブバカルが試合の流れを変え、後半18分に得点。直後にFWチュポモディングのゴールをアシストして引き分けに持ち込んだ。

「不屈のライオン」の異名通り、最後まで諦めずに勝ち点1をもぎ取ったが、ピッチの外でもカメルーンらしさも発揮した。

 この試合を前にリゴベール・ソング監督とプレースタイルを巡って対立したGKアンドレ・オナナがチームを追放されたのだ。オナナは積極的にペナルティエリアを飛び出すなど、攻撃的なプレースタイルが持ち味。指揮官はリスクの少ない守備に徹するよう求めたものの、本人が指示に従わなかったため、セルビア戦のメンバーから外したという。

 ソング監督は試合後、「規律を守れば復帰も可能だ」と話し、沈静化を図ったが、この国のお家騒動は恒例行事だ。

 カメルーンは欧州で活躍する世界的な選手を擁しながら、出場ボーナスの多寡を巡って自国サッカー協会と対立し、代表チームの編成に支障をきたすこともザラ。2014年ブラジル大会では、欧州のビッグクラブで活躍したFWエトーらのタレントが揃い、優勝候補に挙げられながら、選手間の不仲でチームが崩壊。グループリーグのクロアチア戦では相手選手への肘打ちで退場者を出したうえに、ミスをした味方選手に仲間が頭突きを食らわす前代未聞の事態も起きて3連敗で決勝トーナメント進出を逃した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因