著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

メジャーの今季収益は100億ドル超! 入場者減でも各球団で大型契約続出の内幕

公開日: 更新日:

 大リーグの第9代コミッショナーであったバド・セリグが、「皆さんは野球の黄金時代にいる」と強調したのは2004年のオールスター戦での出来事だった。

 この年、大リーグ30球団の年俸総額は約20億7000万ドル、選手1人当たりの平均額は約230万ドルだった。一方、2022年は年俸総額が約42億ドル、平均年俸も約430万ドルで、前者は約2倍、後者も約1.9倍に増加している。

 平均年俸は2020年に記録した過去最高の約472万ドルに及ばないとはいえ、2022年は「黄金時代」をはるかにしのぐ年俸が支払われたことが分かる。しかも、今年のウインターミーティングでは大型契約が次々と実現した。これらは、来年も年俸総額と平均年俸がさらに増額することを予想させる。

 機構の最高収益責任者であるノア・ガーデンは今季の球界の収益は100億ドルを超え、コロナ禍以前の水準に戻ると指摘する。だが実際には、今季の観客数は約6455万人と約7940万人を記録した2007年の約8割の水準にとどまり、1997年の約6300万人と同程度となっている。

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