千賀滉大「メッツと5年103億円」合意に3つの疑問…Rソックス吉田正尚よりなぜ安い?

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 ソフトバンクから海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す千賀滉大(29)が10日、メッツと5年総額7500万ドル(約102億7500万円)で契約合意したと球団公式サイトが報じた。契約には2025年シーズン終了後にFAになる権利や全球団へのトレード拒否権などが含まれているという。

 千賀に対しては10球団前後が争奪戦を繰り広げていたそうだが、その中でメッツを選んだのはなぜか。

 千賀の代理人であるジョエル・ウルフ氏は、11月にラスベガスで行われたGMミーティングで「彼(千賀)はビッグマーケットの、しかも強いチームでプレーしたいと考えているようだ」と言った。

 後に本人がツイッターで「大都市希望、一言も言ってないけど」と否定したものの、それはともかく、メッツが「勝てる球団」であるのは疑いようがない。

 今季はリーグ2位の101勝をマーク。オフも、3度目のサイ・ヤング賞を獲得したバーランダー(39)を筆頭に、今季自己ベストの防御率2.93をマークした先発のキンタナ(33)、カブスとフィリーズで58試合に登板した救援のロバートソン(37)、外野手のニモ(29)らとサイン。来季の年俸総額はメジャー史上最高額となる4億ドル(約546億円)を突破することが確実視されている。

 米サイト「トレード・ルーモア」によれば、メッツオーナーのスティーブ・コーエン氏(投資家)の純資産は159億ドル(約2兆1800億円)で、メジャー30球団オーナーでダントツ。

 カネに糸目をつけない補強により、来季はさらに強力なチームをつくるつもりなのだ。

 代理人のウルフ氏は「彼(千賀)は選手として成長するのにふさわしい場所を探している」とも言った。メッツにはバーランダー同様、サイ・ヤング賞を3度受賞したシャーザー(38)もいる。千賀は彼らと同僚になることで得るものも大きいと考えたに違いない。「勝利」と「成長」を両立できる環境がメッツだったということだ。

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