関脇・豊昇龍が左足関節捻挫で休場…叔父で元横綱・朝青龍の“カミナリ”は時間の問題

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 これも基本をおろそかにしたツケか。

 関脇の豊昇龍(23)が17日の10日目を休場。左足首の関節捻挫で、師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「本人は出たいと言っている」と話し、11日目からの再出場も示唆している。

 負傷したのは9日目の若元春戦。強引に小手投げを打とうとしたところ、抱えていた相手の左腕が抜けてしまい、半ば自爆気味に崩れ落ちた。その際に左足首を痛め、立ち上がるのに一苦労──というありさまだった。

 一見、アクシデントのようだが、果たしてそうか。豊昇龍は、叔父である元横綱・朝青龍譲りの才能はあるものの、一方で「楽に勝とう」という意識が目立つ。角界内でもそんな豊昇龍の姿勢に対する批判は多く、八角理事長(元横綱北勝海)も「立ち合いでごまかしている。苦労して勝つことを覚えるべき」と話していた。

 今場所も5日は奇襲失敗で敗れると、8日目は立ち合いで変化。

 親方のひとりが言う。

「理事長は若元春戦の立ち合いについても、『うまくやろうと考えた挙げ句、迷ったような立ち合いになった』という趣旨のコメントを出していた。叔父さんの朝青龍も素早く、何でもできた力士だが、あくまで正攻法の四つ相撲というベースがあったからこそ横綱になれた。豊昇龍も正攻法を体にしみ込ませないと今回のようなケガも増えかねない」

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