1年8カ月ぶりの実戦で快勝の錦織圭 「トップ10」返り咲きへこれだけの課題

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「ひとつ勝つのに3、4大会かかるのかなと思っていた。体はフレッシュなのに足が重かったり……。ただ、プレー内容が良かったので満足している」

 錦織圭(33)が日本時間14日、下部ツアーのカリビアンオープン(プエルトリコ)男子シングルス1回戦に出場。約1年8カ月ぶりの実戦で世界ランク333位のクリスチャン・ラングモ(米国)に6ー2、6ー4で快勝し、満足げな表情でこう言った。

 昨年1月に左股関節を手術リハビリ中に右足首を痛めて復帰がズレ込んだが、

「バックハンドのダウンザライン、クロスに来たボールをストレートに打ち返す切り返しは健在。相変わらず、ラリーはうまいし、技術は戻っていると思いましたね」とはスポーツライターの武田薫氏。

 世界ランキングは現在ランク外も、「トップ100(世界ランク100位以内)は十分、可能だと思う」(同)。

 錦織の自己ベストは4位。ならばトップ10を目指すための課題は何か。

「33歳という年齢に加えて、長期間に渡ってツアーを離れている。まずは体力、体がついていくかどうかでしょうし、テニス界の流れにも対応していかなければならない。全仏準優勝のルード(24・ノルウエー=世界ランク4位)や、ベスト4のアルカラス(20・スペイン=同2位)を見ても分かるように、最近のトップ選手はうまさに加えてスピードとパワーを持ち合わせています。本人は、あと5年はできると話していますし、焦らずに、じっくりと課題をクリアしていくつもりでしょう」(同)

 試合後の錦織は「正直、静かにやらせて欲しかったけど……」と話した。すぐに結果を求められても困るということだろう。

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