著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

日本はなぜラグビーW杯1次リーグで敗退したのか…無駄にした強化試合、繰り返された得点直後の失点

公開日: 更新日:

 ラグビーW杯ベスト8を懸けた負ければ終わりの戦いは、ジャパンの「力負け」に終わった。

 立ち上がりにボールをタッチに蹴り出して手堅く試合に入ったつもりが、アルゼンチンにあっさりとトライを奪われる。16分には、LOアマト・ファカタヴァがトライを返して同点に追いついたものの、23分にFLピーター・ラブスカフニが危険なタックルでカードをもらい、不在の10分間にトライを奪われて7対12とリードを許す。

 以後、点の奪い合いとなったが、ジャパンが相手のスコアを上回ることは一度もなく、常に主導権を握っていたのはアルゼンチンだった。

 個々の好プレーはさておき、ベスト8への道を分けたのは、後半立ち上がりからの約30分間の攻防だ。

 14対15と1点差で前半を折り返したジャパンは、46分にトライを許すが、52分にSO松田力也のPG、56分にはFBレメキロマノラヴァの長距離ドロップゴールで20対22と追撃。しかし、続くリスタートのキックオフをキャッチミス。スクラムで圧力を受けてFWが釘付けにされ、アルゼンチンのバックスに左側のスペースを攻め落とされた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」