岡田阪神はFA補強封印で現有戦力の底上げ重視も…虎選手を待つ“忙しすぎるオフ”が来季連覇を拒む?

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オフの副業は1000万円

 そんな中、不安を口にする向きもある。「補強しないことよりむしろ、優勝疲れ、優勝ボケの方が心配です」とは、阪神OB。

「連覇のカギは選手のオフの過ごし方にかかっている。今年は18年ぶりの優勝でお祭り騒ぎ。ただでさえ人気がある阪神の選手は、普段からメディア出演や企業絡みのイベント、タニマチとのゴルフや食事会、サイン会、野球教室……と、引っ張りダコです。かつては『関西では財布を開いたことがない』と豪語する選手がいたほど。このオフは優勝したことに加え、コロナも落ち着いた分、例年以上にスケジュールはビッシリでしょう」

 同じ在阪球団のオリックスの関係者は以前、こんなことを言っていた。

「阪神の選手はサイン会をやっただけでウン十万円もらえる。ウチの選手とはギャラが1ケタ違う」

 かつて、阪神のある選手が野球教室に参加した際の謝礼は30万円だった。オフだけで1000万円を稼ぐつわものもいたという。

 今年と同じく18年ぶりに優勝した2003年オフは、関西ではテレビで阪神の選手を見ない日はない、というほど出ずっぱりだった。岡田監督は1度目の監督に就任した直後の翌04年、「正月はウチの選手がよう、テレビに出とったな」とボヤいたほど。結果、阪神は連覇を狙える戦力がありながら、4位に終わった。

 20年前とは時代が違えど、阪神人気は相変わらず。関大名誉教授の宮本勝浩氏が先日、今年の日本シリーズで阪神とオリックスによる「関西ダービー」が実現した場合、全国で約1449億3105万円の経済効果が見込めると発表した。これは大谷翔平(エンゼルス)が出場して世界一を達成した今春のWBCの経済効果約600億円を大幅に上回る。

 阪神の来季は、選手のオフの過ごし方にかかっている。

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