元横綱・白鵬が「師匠失格」でも宮城野部屋を潰せない複雑事情…解散で悲鳴をあげるのは審判部

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 弟子の暴力と隠ぺい、側近による口止め工作がバレて、2階級降格処分と20%減俸3カ月の厳罰を食らった宮城野親方(38=元横綱白鵬)。師匠をはく奪された宮城野親方に代わり、3月場所までは玉垣親方(59=元小結智乃花)が師匠代行を務める。

 4月以降は伊勢ケ浜一門で宮城野部屋を預かるように理事会から指示が出ているものの、現時点では一門預かりがどのような形になるかは現時点では未定だ。それこそ、理事会で噴出した「宮城野部屋の解散」が現実味を帯びてくるがーー。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 ただ、解散が容易でないのも事実だ。相撲部屋の解散は、主に師匠の定年、急逝で部屋付きなどの後継者がいない場合や、極度の経営不振で取り潰しというケースがほとんど。例外は、師匠が健在でありながら解散した2010年の木瀬部屋だ。

 暴力団への維持員席横流しが発覚し、木瀬親方(元幕内肥後ノ海)の関与が認められたことで部屋は解散。親方と所属力士は同じ出羽海一門の北の湖部屋に全員移籍し、2年後に再興が認められた。

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