元横綱・白鵬が「師匠失格」でも宮城野部屋を潰せない複雑事情…解散で悲鳴をあげるのは審判部

公開日: 更新日:

 審判部経験のある別の角界OBが言う。

「当時は同一門の木瀬親方を可愛がっていた北の湖理事長が、剛腕で無理やり復活させた。白鵬にそこまで骨を折ってくれる人がいるとは思えないが、解散する前と同じ形での再興という前例ができたのは確かです。この前例が厄介で、もし宮城野部屋が解散なら審判部が頭を抱えますよ」

 審判部は本場所の取組編成も重要な仕事。いまさら言うまでもなく、大相撲は同部屋力士の対戦はご法度だ。

「宮城野部屋は新弟子を含め所属力士18人、行司、呼び出し、床山も4人おり、22人の大所帯です。この人数をいっぺんに受け入れ可能な部屋なんて今はない。解散となれば伊勢ケ浜一門の部屋に散り散りになるでしょう。問題はその先です。宮城野部屋の再興は事実上不可能、あるいは当分先であっても、取組を決める審判部は『いずれまた兄弟弟子に戻るかもしれないから……』と、割を組むのを躊躇するものです。木瀬部屋の時のように1部屋に固まっていればその問題は生じなくても、バラバラになれば審判部もてんてこ舞い。それを踏まえた上で、幕内・十両なら15日、幕下以下なら7日分の割を組むので、面倒ばかり増えかねない。すべてを丸く収めるには、白鵬が自ら協会を辞めるか、追放されて、宮城野部屋をそっくりそのまま別の親方が引き継ぐのが理想ですが……」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    北乃きいが「まるで別人!」と話題…フジ「ぽかぽか」でみせた貫禄たっぷりの“まん丸”変化

    北乃きいが「まるで別人!」と話題…フジ「ぽかぽか」でみせた貫禄たっぷりの“まん丸”変化

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  1. 6
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  2. 7
    静岡県知事選で「4連敗」の目 自民党本部の推薦が“逆効果”、情勢調査で告示後に差が拡大の衝撃

    静岡県知事選で「4連敗」の目 自民党本部の推薦が“逆効果”、情勢調査で告示後に差が拡大の衝撃

  3. 8
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9
    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10
    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる

    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる